撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

山茶花咲いとる(ゲゲゲの女房)

金は天下の回りもの・・ではあるけれど
ものにはそのひとならではの想いがつまっている
それを質屋に預ける切なさ
「しばらくの間だけ・・」と、未来を信じて
それでもかんざしだけは残してたのがホッとしました
耐えることも諦めることももっと大切なことのために必要な時はあるけれど
それでもこれだけは譲れない!というものを持つことも自分の支えになる
まあ・・今の布美枝にとって大切なことはふたりの生活・・
そして生まれ来る子ども・・なのですものね
自分の着物はなくなっても、譲り受け、伝えるものをなくすわけにはいかない
大切なもの以上の、意味のあるものなのだ・・まるで文化や伝統やプライドのように・・


税務署といったときにはもっとひどいことを考えてしまった
それこそ、富田社長が所得隠しをして茂に支払ってない分まで
茂が税金を支払わされる???とか・・想像した私って悪人?悲観的?
まあ・・税務署が考える以上に厳しい生活をしていたというわけよね
よくまああれだけ一六銀行に預けるものがあったこと!というのは
どうやって現金を得ていたかの次に起こる視聴者の素朴な疑問かも・・(笑)


それでもさざんかがきれい・・と言える布美枝の落ち着きがなんとも素敵
茂の母が「のんき」といっていたけれど
そうでもないとあなたの息子さんとはやっていけませんよ!(笑)


見えたのはふたりの結びつき
つらいことをつらいと思いつめてしまわずにふたり笑って暮らせることは
どんなにか幸せなことだろう
「まつとしきかばいまかえりこむ」
うん、迷い猫の帰るおまじないね
下の句を猫の食器なんかにおいておくといいって
大島弓子さんのお話の中で聞いたことがあります
質屋のおじさんに自分の考えたことのように布美枝と同じことを言う茂(同じ心になったのね)
そんな茂のひとがらを知って、見守ってくれるおじさん・・
その前の茂と布美枝の場面に続いて、ちょっといい場面だったな


そして、貧しくてもちゃんと自分を持っているふたりをみて思う
どんな貧乏神だって、このふたりに悪さしようとするのは
きっと「ちょっとの間」だけだって・・・