撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

世界を見据える

 東福岡の試合をテレビ観戦。先日の彼らよりも緊張が解けてのびのびとプレイしているように見えた。途中、アナウンサーが谷崎監督の言葉を伝える。「失敗はチャレンジがあってのものなので、責めるのではなく、その気持ちを認める」。この間の、ラグビーマガジン、ライブトークでご本人の口から聞いた言葉だったので、感動。


 この間の対戦相手、深谷高校は、きっと東でなければもっと勝ち進めたかもしれないのに・・といういいチームで、ちょっと可哀そうだった。今日の黒沢尻も、東相手でなかったら、もっと持ち味を活かしていい試合ができただろうに・・とは思った。2回勝ってからの対戦でよかったな・・などと思ったりした。解説の小林さんが「今まで戦ったことのないような相手でしょうね」と黒沢尻が感じる東を評していたのが印象的。最後の時間帯で、熱く気持ちを入れたプレイで攻めていく黒沢尻と、その一瞬のすきをついて逆にトライを決めていく東をみて、勝負の世界の厳しさを思った。そして、最後まで自分たちの力を落とさない東のプレイに何より自分たちの誇りと、相手チームへの敬意をみたような気がした。そしてノーサイド。誰が言ってらしたのだっただろうか?試合が終わって、勝っても負けても、自分のその気持ちを漏らす前に、まずお互いにお互いのゲームをたたえあう時間を持つことがとても素敵なことだと。東の選手たちは、それができることが何より素敵だと思う。もちろん勝っているから・・と考えるかもしれないけれど、きっとそうでなくても今年のこのチームだったらきっとできるだろうと思っている。


 村上晃一さんのブログを見たら、コメントの中に東のことに関して書いてあった。東のプレイは高校生レベルを超えている。彼らは世界を見据えているんじゃないか・・と。見据えているかどうかはわからないけれど、きっと彼らは小さな線引きなどしていないとは思う。試合のたびに「楽しもう!」と声掛けをしているその後ろには、そんな楽しい試合に出たいと頑張っているたくさんの子どもたちが控えている。どんなに点数が開いても、目の前にボールがあれば飛び込み、相手にとられそうになれば絶対取り返そうとする、その一瞬一瞬の「負けたくない」気持ちの積み重ねがその技術をより高みへと導いているのかもしれない。彼らは世界は広いことを知っている。どれだけ走っても、どれだけ苦しんでも、その先には広い世界があることをしっているからこそ、壁を乗り越えようと、ある時は努力し、ある時は楽しんでたくらんでいる。そんな風に見える。


 今日の解説、小林さんの一番おもしろかった言葉。「(布巻峻介の一連のプレイに)一瞬、孤立したかなあ・・と思いましたが、ひとりで解決しましたね」なんかさ、普通そんな言い方しないよね。でもその言い方がおかしかったけどぴったりだと思ったのは、普通じゃないのは峻のほう・・ってことでしょうか?(笑)。


 あ〜ん!花園に今からでも行きたい気分になってしまう。しかしながらそれもあまりに無謀なこと(不可能ですさすがに・・)なので、明日は裏花園こと、グローバルアリーナにでも出かけようかと思っています。寒いだろうね・・・(笑)。