撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

わたしをつくるもの

 きれいな絵本も怖い物語も、賑やかな曲も淋しげなメロディも
美しい言葉も感情の入った叫びも、すべてわたしをつくってくれている
やさしいひともきびしいひともおせっかいなひとも無関心なひとも
ただすれちがうひともかたくだきあったひともほほえみあったひとも
あいよりにくしみをかんじたひとも、それでもそれでもいまのわたしを
つくってくれている


 ありがとうありがとうありがとう・・というのもおこがましい話で
ただそこにいるだけでべつにすべてがわたしのためなんかじゃないこと
などとうにわかっているけれど、それでまたはんたいに、ただいるだけ
のひとがおせっかいだけでわたしにかかわってくれるほどあまいよのな
かでもないこともわかりだしてきたので、やっぱりありがとう