撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

愛したげる(ちりとてちん)

 新弟子ユウスケ本領発揮?
 A子との再会、今後の行方は?


 草若師匠のお葬式に、縁側でみんなが集まった図はなんとも
師匠を愛するひとが凝縮してあらわされているようで泣き笑い
しそうないい絵だった。そして一区切りついて新しい幕が上がった
ような物語。


 変わらず頼りにするのは順ちゃんの名言。
「親がこどもにしてやれるのはひとつだけや
 愛したげること」
 ユウスケの不在と不自然な言い訳にさすがのお人好し師匠夫妻と
いえども喜代美もなんとなく感じるところはあるけれど、最初から
怪しい!と楽しそうに(笑)看破する奈津子さんと、「信じるか
信じないかは大したことではない」という順子ちゃんと、喜代美の
まわりにこんなひとたちがいるのが楽しくて仕方がないなあ!


 順ちゃんのひとことは目から鱗の気分でした。信じるべきか疑う
べきか、見逃すべきか、あらためるべきか、そんなことを悩むのは
よくある話。


 信じてることもホントなら疑う時があるのもホント。
 でも、愛してる!愛したげる!


 笑うときがあれば、泣くときもあるし、怒るときだってある。
悩むときだってあるんだから、いつも前向いて上向いてばっかりも
いられない。
 それでも生きている!生きてること楽しんでるんだよ!


 ユウスケがあの落語を好きなのは、嘘つき、せんみつの存在でも
落語の中で愛されて、その存在を認められているからなのかな・・
って思い当たる。


 怪しいユウスケ、何か思惑のありそうな清海。何だかそれだけみると
マイナスばかり起こりそうな草々師匠宅ですが、あの脳天気夫婦が
ただ愛したげたら・・何だか楽しいことにくるりと変わっていくんじゃ
ないかしら?・・なぁんて考える私もまた脳天気なのかな(笑)。


 そうそう、もひとつ気になった場面・・鞍馬会長の、素直じゃない(笑)
草若親子への溢れる愛情を感じます・・。