撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

一歩踏み出す(ちりとてちん)

 今日のユウスケはおかしかったぞ。奈津子さんのいうとおり
胡散臭いヤツになってしまってましたね。ホントの所はどうなのか
まだ全然分からないけれど、それでも草原にいさんの言うように
高座の準備やら、初高座のお祝いなんか考えてやっている若狭さん
も素敵でした。なにがどうあろうとも、信じようが信じまいが
それは大きなことではない。大切なのは自分は何をすべきか
どうやっていきたいか、どうあって欲しいか・・それだけなのか
なあ・・と思います。


 そんな風に思えたのも、一歩踏み出す機会を与えてくれた磯七
さんのおかげによるところも大きいよなあ。落語に限らず、芸能
一般、広くは芸術や文芸などを含めた文化というもの、送り手
だけでは決して成り立たない。どんなものが流行るか、発展して
いくかというのは、受け手の度量や感受性によるところも大きい。
 本当にいいものは広まっていくものだ・・とはおもうけれど、
なにがいいものか、どんないいものを受けたいか・・と私達が
きちんと考えていかなくては、大きな力や、経済的な効果のある
ものばかりを何故か見せられることになってしまう怖れもあるの
だから。


 四草の部屋に兄弟大集合という図もなかなかでした。草若師匠は
いなくなったけれど、それまで集まらなかったであろうような
ところで草若の弟子たちが集まっているというのも何だか微笑ましい
ような・・。こうやって、徒然亭一門の落語も幅広く緩やかに
受け継がれていっているような気がしました。


 喜代美の部屋に顔を見せた正平。大切なのは何かを始めようと
一歩踏み出した君の勇気なのだよ!正平くんが新しい風に吹かれる
だろうことと、正平くんという新しい風がこの場所に吹くこと。
 それはなにかあたらしい発見や気付きを与えてくれるのでは
ないか・・と、明日からがまたまた楽しみです。正平くんと、四草
やら小草若やらが絡んだら面白そうだなあ・・。