撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

おかあちゃんにまかせとき(ちりとてちん)

 昨日の最後では師匠を待ちわびる様子がとても可愛らしかった
喜代美ちゃん、今日はやっとその師匠に会えました。なにが
いきいきしてるって、兄弟子から言われた言葉を律儀にみんなに
伝えるときのその様子。前にも、師匠に言われてたよね。落語の
中のひとたちもあんなふうに喋ったらいいのにって。


 それぞれの答えを聞いて、もういちど聞く師匠の嬉しそうな
顔、やさしい眼差し。「みんな言いそうなことやなあ・・」って
末っ子にお兄ちゃんたちの様子を聞かせてもらっているお父さん
のようでした。


 小浜では、おばあちゃん、小梅さん登場。「小次郎かと思った」
といわれる正平くん・・いじけ方がそっくり。小次郎さんが正典の
ところにいない今、正典が突っ込む相手が必要だから正平がその
役目を背負っているのかと思ってしまうほどでした。


 小梅さんのひとことはさりげなく深い。年をとってなくても
「いつぷっつり・・」そんなことはある。この世にいてもいなくても
二度と逢えないことだって、二度と想いを伝えられないことだって
いつ起こるとも限らない。強い想い・・流れ出す想いにはそれだけ
のわけがきっとある・・・。


 「おかあちゃんにまかせとき!」


 その結果がどう転がるかは別として、やっぱりそれはおかあちゃん
が言いそうなこと。そして、そういいそうな人・・それこそが「おかあ
ちゃん」という存在なんだと思う。すっごい切れるひとだとしても
なんの力も持たないひとだとしても、それでも「おかあちゃんにまかせ
とき!」って言って欲しくて・・まずはその胸に飛び込みたくてその
ひとの顔を見にくるのだろう。できれば・・写真ではなく、温かい
その胸があれば・・と思ってしまう・・・。特に娘にとって、母は
元気でなければ心細くなる・・・。