撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

春近し

 昨日は久々太宰府まで・・。梅も見頃・・博物館も好評と
いうことで、天満宮近くの駐車場も満杯、参道も大賑わい。


 九州国立博物館では「京都五山」展示中。人も多いこと!
始めは人にばかり圧倒されて気持ちの萎えていたわたしも、
いくつかの仏像をみているうちになんだかトリップ。美しい
ものには理屈がいらない。


 いろんなひとが流れるように歩いていくなかで、ひときわ
目立つ男の子を発見。中学生なのか大学生なのか、離れていて
定かではないのだけれど、周りの人間が惰性まじりに歩いて
いくなかでひとり異質な輝きを放っていた。歴史が好きなのか
美術が好きなのか、そんな意志を感じさせる。時に人の流れに
逆らいつつも、仏像の後ろ側までのぞきにいったり、説明の
文字を隅々まで読んだり・・。


 私の鑑賞の仕方といえば、真ん中に立って、どこから惹かれる
ものを感じるか深呼吸をしながら見回す。遠巻きにつらつらと
眺めながら、アンテナにひっかかったものに歩み寄る。惚れたら
しばし見とれつつ対話。いくつかの仏像をそうやって見ている
うちに、その彼の姿もひっかかってしまったんだろね(笑)。


 いや、昨日は一番先にひっかかったのがその少年の姿だった
かもしれない。そして、そんな姿を見ているうちに自分の見方を
思い出して、あの超混雑の博物館を楽しめたのかもしれない。


 禅宗は、人間の中の、自分の中の仏性を見つけ、究める・・とか。
仏に惹かれるひとの仏性が、仏の魅力を教えるための手助けを
してくれたのかも・・などと思ったりして。しばし、異空間に遊ぶ
ことができた貴重な時間・・感謝します。


 太宰府飛梅を撮ったつもりがモードを間違えていてピンぼけ。
かわり・・にはなりませんが我が家の満開のしだれ梅など・・。