撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

初詣

 その昔は、正月元日の午後は、父と初詣に行くのが恒例だった。自宅
近くの神社に詣で、バスでいくつかのもうすこし大きな神社に詣で、
さらに乗り換えていくらか行くと太宰府天満宮に・・という寸法。
 途中の神社で買う煎った木の実(シイノミだったかしら?)の素朴な
味がなんだか懐かしく思い出される。それと、梅が枝餅をいつも定番の
母へのお土産にしていた。今になって思えば、その午後は母にとっても
忙しい年末を乗り越えた、束の間のお正月休みだったのかもしれない。
 父が生きているうちはその習慣も続いていたけれど、ここ数年は主人
の実家にいくことなどにとってかわられて、初もうでをせずに3が日を
過ごしてしまうこともあったりするのが少し寂しい。


 今年もそんな風に過ごしてしまったけれど、4日にしてもう次男の
ラグビーのクラブチームの活動が始まった。一年の最初の活動日は
毎年、クラブチームホームグラウンド近くの神社に参拝にいくのが
恒例になっている。今年はもうこれだな、私の初詣も(笑)。


 というわけで、みんなと一緒に歩いていって、しっかりお参りして
ついでに福みくじなる、景品つきのおみくじまでひいてしまった。
「当たりです!」といわれいただいたのが博多の銘菓「鶴の子」。
自分ではめったに買わないのだけれど、当たると嬉しかったりして。


 帰ってからゆっくりおみくじを見るとなんと大吉でした。中身は
きちんと努めればきちんと結果が出る・・と。甘くはないけれど
暗くはないと。いかにもいかにも・・そうだよな・・という内容。


 本業をよく守って静かにときの来るのを待ちなさい
 先ず徳を積め
 安心して勉学せよ
 「春風の吹けばおのずと山かげの
  梅も桜も花は咲くなり」


 それこそ、神棚に上げて大事に守らなくちゃね・・という内容なの
でした。今にして思えばおみくじひいたのも縁のひとつかな?(笑)。