撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

想像することしないこと(ちりとてちん)

 A子はベタの女王だ・・かいつまみすぎかしら?(笑)


 「おまえ・・いつの間に大人の階段を・・」とうろたえた
友春お兄ちゃんには笑ったけれど、友春が喜代美を好きだった
ことにまったく気付いていなかった清海さんにはもうびっくり
するほど呆れるやら・・その設定と、ホントに素直に驚いて
怒りそうなほどびっくりしているA子の反応に笑っちゃいました。
 順ちゃんの一言「A子って・・もしかしてすっごいにぶい?」
は最高。


 鈍いA子さんのはずなのに、お兄さんには「違うって!」順ちゃん
にも「そんなんやないって!」って、女の子としてはちゃんと
反応してるし・・(笑)。


 人は自分が想像することにはきちんと気づけるんだ。自分が
想像もしないこと、関心もないことにはどんなことが目の前に
起こっていても気付かないものなんだ。


 いつも舞台の真ん中でスポットライトを浴びているひとは
自分とやりとりをする人のことしかよく見えない。自分以外の
ひとがほかの人とどんなやりとりをしているのか、どんな想いを
持っているかを知ることはとても難しいものなのだろう。光の
中にいないからこそ見えることもある。順ちゃんはいったい舞台を
どこから眺めているのだろう。彼女ほどよく見えているひとも
いないけれど、彼女が観られたいと思い始めるのはいつのこと
なのだろう?それくらい自分で脚本・演出できるかな?(笑)
 順ちゃんと友春くんとのやりとりが、何だか面白くて気になり
ましたけど・・。


 で、ヒロイン以外の何者でもないA子ちゃん・・友春兄ちゃんの
ひとことが彼女の悲劇のヒロインの琴線に触れてしまいました。
「あんまり芸人みたいなもんと仲良くすんなよ」
 や〜ん、お金持ちのお嬢さんが偶然であった男の人に一目惚れ
されて、そのひとのひたむきさにちょっぴり惹かれているところに
不良(?)にからまれていたら見事に助けてもらって、雨の中
彼の上着なんか掛けてもらって・・・てなところに、身内から
身分違い(?)だからこの恋はあきらめろ・・なんて言われたら
・・・A子のヒロイン魂に火がつく音が聞こえたようでしたね。


 さて、その勢いで(?)B子に告白するA子。う〜ん、いったい
どうなる?でもでも、なんかどうしようもなく切なくて観るのも
辛くなるんじゃないかと思われたこの恋愛模様・・何だか楽しみ
なのは、誰かを悪者にしたり、誰かを悲しみのどん底に突き落とし
たりするんじゃなくて、こんなに違う性格のひとたちがいったい
これからどんな心の動きを見せてくれて、自分の心やら人の心やら
に気付いていくか、観てみたいという気持ちを持たせてくれるから
かなあ・・なんて思います。


 お父ちゃんとひでおみさんにしてもそう・・。どっちがいいとか
悪いとかではなく、どうしてそうなることが必要だったのか、一体
なにが大切なことなのか・・そんなことを考えてみたいと思います。