撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

重なる夢に咲く花(ちりとてちん)

 尊敬のないところに愛情は生まれない。愛情のない関係は
生きていけない。どんなかたちの愛情であったとしても・・。


 恋が実っても実らなくても美しいのは、そこにはたがいの
夢を重ねようとした記憶があるから・・なのだと思う。


 秀臣さんの冷たい言葉はどこから来るのか。じぶんの何に
認めたくないところがあるから、相手を自分より下に置かな
ければ安心できない部分があるのか・・。
「それなら自分でつくればいいじゃないですか」
・・このお父ちゃんの言葉は何より鋭いような気がするなあ。


 同じ日に「看板」と「広告塔」という言葉が出てきたけれど
・・存在を認めていなければ、認められていることを確信でき
なければ、そうそうそんな存在になれるはずもない。小草若が
父親のことを認め、父親が自分を息子として愛していることを
確信してからの彼の存在は、とても暖かく、底抜けにいいヤツ
に思われる。まあ、あの草若師匠の息子で、ぼんぼんですから
ねえ・・素質充分?(笑)


 四草の算段の・・算段ですら、そのうしろに愛情を満ち溢れ
させなければ、醜いだけでそのおかしみは出てこないのだろう。


 言葉は人の想いから溢れてきたとき、はじめていきいきと
何かを伝えるもの・・喜代美ちゃん、ひとの言葉を使っている
あいだはオリジナルの恋はできないよ(笑)。