撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

薔薇の花のように

ピンクのシャンパンには
格別の思い入れがある
映画「めぐり会い」で
「ピンクのシャンパン」
と注文する場面があり
いつかそんなふうにできる
大人になりたいと思ってた
まだまだ映画の中のふたりの立場や細やかな気持ちなど分かりもしなかった頃


幸運にもいつしかとっておきの時にはシャンパンを口にできるようにもなり
この冬にはモエとブーヴクリコとドンぺリと人生の中で3種ともついに経験できるという
「大人になってよかった!あたししあわせ!」という目にも会えた


そういえばシャンパン、ワインはもちろんのこと
ブランデーも葡萄からできるお酒だなあ・・と
大好きなブランデーのあと口に葡萄が香るのを思い出した
いつだったか葡萄畑の片隅に薔薇の木が植えてあるという話を聞いた
葡萄の異常をいち早くその薔薇の木の状態が知らせてくれるという
葡萄畑に匹敵するような大きなものも持ってもいないし動かせもしないけれど
何かが何かを知らせてくれるというのは少しばかり分かる気がする


できれば一本の薔薇の木のように佇みたい
大切なものを守るために
そして時には薔薇の花のように微笑みたい
また出会えたね・・と過ごしてきた日々を愛しめるように・・・