大島弓子の原作だから・・
気にはなっているんです。でも小泉今日子というのが微妙。いったい
原作と同じなのか、違うのか?
グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2009/02/06
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とりあえず、12時からWOWOWであるようなので観てきます。
観てて途中で気がついた。原作読んでないや。わたしが読んだこと
あるのはサバが主人公のやつだった。新しい猫が来た・・っていう
あたりまでだったかな。だから、先生に降りかかる出来事に登場人物と
一緒になって驚いてしまった。
母が亡くなったあとに、どれだけ大島作品に助けられたかわからない
のに、なんてやつだろう。「私の作品は私にそんなに力になってくれ
ないんです」と、先生が言った時の小泉今日子の顔が何とも影があって
深い迫力があった。まるで、親不幸をしている子どもの気持ちになって
しまった。
出てくる作品の断片も、会話にする作品の場面も、すべて分かる。
一番会いたかったのがサバだというのも分かったし、彼女がサバだと
いうこともわかった。一方で、母のことを思い出す。女がひとりで
生きていくことを心配していた母。一人の私に家族ができることを
何より望んでいた母。おまけに卵巣がんだなんて!!!
お盆のこの日にこの作品に出会えたのはまた意味があるようで、何と
も言えない。忘れずに声をかけてくれたダンナと、「蟻地獄ソファを
貸して」というと、いつになく素直に自分のクッションを持ってきて
くれた次男に感謝しよう。
「あなたと一緒に過ごせて楽しかった!」
それは単純にして、何よりも大切な、うれしい言葉かもしれない。
微妙かと思った小泉今日子。大島弓子さんにこだわる必要はないの
だろうと思った。ひとりの40代の女性として存在感があった。一昔前、
倍賞美津子さんなんかに感じた(タイプは違うけど)きちんと年を重ね
つつある大人の女のひとを感じられたから。加えて、昔と変わらない
ちょっとX脚気味のあしと、すこしだけお肉のついた背中がなんだか
愛おしい気がした。