撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

お彼岸に桜

一日が終わろうとしている
ずいぶん長い一日だったような気がする


朝からお寺へお参り
歩いてもいけない距離ではないのに
そうたびたびも行かない親不孝娘は
半年ぶりくらいに落ち着いて向き合う
背筋が伸びるような気もするし
すこしばかりいつものたるみが恥ずかしい気もする
いつまでたっても親に甘えているなと思ったりして・・


昼から仕事
年度末でそれなりにいろいろある
通常業務であたふたとしているが
4月からに向けて少しずつ整えていきたいことなど考えると
時間はいくらあっても余るということはない
今週の仕事を片付けながら3月末までの仕事や
新年度からやりたいことなどを思いつくままに書き出していると
かなりの項目になった
前から言ってるのにねえ・・っていうこともあり苦笑


おとついの雨降りのときには気づかなかっただけなのか
昨日から桜が一斉に咲きだした気がする
今日はもう五分咲きを越えていたような・・
桜・・咲くら・・・
花々たちをながめながら思う


おととしの桜はごくごく薄い色に見えた
控えめに悲しみに耐えながら咲いているような気がした
去年は歩きながら走りながら
毎日楽しませてもらった
咲き初めに雨にもあったけれどそれでも咲いててくれた
今年は・・・


この間からの東北の話題をまだ忘れないまま
こんなに早くに咲き始めた
それもお彼岸に合わせるように


ふと思った


一緒に観てるのね
この世でも
あの世でも
どこにいても一番一緒に観たい人と一緒に・・


そう思うと思い出すのはやはり母、そして父
まだ家に仏壇のないときにも
亡き祖父の命日には小さなお経の本をひとりそっと読んでいた
可愛がっていた猫が死んだときには庭でお線香をあげ一緒に手を合わせた
父は母が亡くなってからひとりお寺へとお参りに通っていた
年に何度かある法要のうち春のお彼岸だけは一緒に行っていた
淡々としかしひたすらに歩く父の後姿を思い出す


仕事を終え家に帰り
すこしばかり家の中を整える
落ち着いて仏壇の前に座る時間もすこし減ってたな・・
いま咲いている桜を想いながら
一緒に桜を観たいひとびとのことを想う
一緒に花見の宴をするとしたらどんな話をするかな?
・・・
さてさて、すこしだけ明日からきちんと暮らそう
などと、ちょっと咳払いをしてちいさな決心をしてみたりして・・・(笑)