撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

自分で・・

 久しぶりに胃が痛くなった。どうしてかな?自分でまったく忘れていた
のに。ほんとに胃なのかどうかわからないけれど、恐くなって胃薬を飲んで
眠ったら良くなっていたので胃の痛みだったんだろう・・なんて、自分の
からだにしては無責任なことを考える。


 眠っている間に、夢を見る。考えもしてない昔のひとまで登場人物に
引っぱり出してきて、いかにもありそうな話を作り上げる自分の頭が
おそろしい。感情も、体の痛みも、皮膚感覚も、リアルな夢だった。そして、
現実はそこまで私中心に世界はまわらないかわりに、現実のほうがよっぽど
やさしい・・・そんな風に思える夢だった。


 わたしのために世界はまわっているわけではない。わたしはこの世界で
生きていくだけだ。そうして、懸命に何かをしようとか、伝えようとか、人と
関わりを持とうとか・・・。積み上げた石は、形をかえ、崩れ落ちるかも
しれないけれどそんな長い時間の話はその話としてあるのだけれども、
それでもはじめから何も動かない世界とはかならずかたちが変わってくる・・
そう思いたい。