撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

なじょした?(どんど晴れ)

 環と平治の場面が心に沁みた。


「おかあさんがいつも悠然としてらしたのは
 いつもおそばに平治さんがいらしたからかもしれませんね」


 照れる平治さん(ちょっと紅くなってたりして)が可愛い。


 しかしながら・・思えばこの縁側で・・というのがいいん
だろうな。平治さんがやってくる。大女将(または女将)が
あら・・と気づく。どちらの領域も侵すことなく交わす会話。
 もちろん、いいときに平治さんがあらわれるのは、平治さんが
気に掛けてくれているからこそ・・・。そのさりげない優しさが
たまらないのだけれど・・・。信頼しあえる大人同士・・という
のは、やはりまず、自分で自分のことをきちんとしなければなら
ないのだろう。どこかで頼りにして心の支えにするのとべったり
甘えるのとはまったく違うものなのだろう。
 平治さんとカツノさん、まったく違う世界にいながらも、どちら
も一線で気を張って自分の仕事を責任を持ってやっているひとどうし
だからこそ、こんなに淡く、しかし深い関わりを持てたのかも
しれないな・・などと思う。