撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

分からないことを前提として(さくら)

 日本の夫婦のことが分からないさくら。沢田先生に訊くのは
そりゃまずいでしょう。沢田先生にふる同僚の女の人たちも
まったくもう・・ちょっと親しくなって絶対面白がってるよね。それ
とも、さくらの行動がやっぱり彼女たちの予想を超えてるってこと?


 で、適役は・・ということで、れおなるどのご夫婦に・・。私たちは
特殊だからね・・といいつつ、分からないことを前提としてるから、
いろんなことを話す・・と。日本人は、言わなくてもわかるだろう・・
目をみろ・・月が綺麗だ、I love you・・おや、ここで、出て来ました
ね。夏目漱石ですか?前に観たときは知らなかったよお!


 分かってると思ってたら全然わかってなかったということに気づく
恐怖・・っていうのは深いよなあ・・・。人間って、たいてい自分の
都合のいいように解釈してるからね・・。一生添い遂げる覚悟の上なら
多少の勘違いも幸せかもしれないけれど、一度迷い始めると、そういう
曖昧さは、とても難しく苦しいことになっていくような気がする。


 ひととかかわることは自分を見つめることだ。自分をごまかしていると
どこかで苦しくなってくる。いろんな関係があるのだから、人の数だけ
関係のあり方があっていいと思うけれど、出来れば独りよがりではなく
真剣に向き合った上での関係でありたいとは思う。そして、その関係は
日々変わってくる・・・良くも悪くも・・。


 桂木先生がさくらに突っ走るなよ・・といったのが、わかってるなあと、
感心した。レオ・・と呼ばれるご主人のウインクがチャーミングだった。


 ところで、みどりさんがううっ・・ときたとき、おばあちゃんが何か
わるいもん食べたかね・・といって、そんなことないです!とお母さんが
言った場面。はたからみるといいテンポで笑わせてもらってるけど、本当に
言われたお嫁さんは・・ちょっときついよなあ・・なんて、いろいろ考えます。