撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

サンタクロース引退

 はい、我が息子たち、強制卒業させました。そろそろいいかな・・
と思って、何をどうかんじてそうなったのかはしらないけど、朝、
プレゼントが枕元にない初めてのクリスマスを迎えて、次男は
「クリスマスなんてなんにも面白くない!」とすこし泣いていました。
小5にもなってストレートに信じていたとは思えないのだけど、何だか
ちょっと可愛そうだったかなあ・・と。大人になっていく淋しさみたい
なものを勝手に感じていました。


 サンタの代理をずっと引き受けていたのはわたし。(主人の代理では
ありません)ごったがえするオモチャやさんにひとりで行って、こっそり
買って、ラッピングして、当日まで隠してみんな(だんなまで!)寝静
まった夜中に仕込んで・・。次男のからっぽの枕元をみて、いままで
ずっと何を贈ったかなあ・・なんて思いだして涙が出てきたのは私の
ほうかもしれない・・・。


 小さな頃、クリスマス直前に熱を出して、何も頼んでなかった年に
お人形のお洋服とベッドが枕元に届いた時は、「サンタさんってホントに
いる!何が欲しいか分かるってすごい!」って思った。ある年、プレゼント
買いにいこう・・と母に言われた年が卒業の年でした。


 クリスチャンでもないのに、クリスマス・・っていうのもなんですが、
サンタクロースは、宗教を越えて、素敵な存在だと思う。何かをプレゼント
したりされたり・・それは愛を贈ったり贈られたりすることに他ならないと
思うから・・。誰かに何かを贈りたいと思う時、誰かの笑顔を想像する時、
知らず知らずのうちに暖かいものをもうわたしももらっていたんだ・・・
サンタ代理の端くれを経験して、今年、つくづくそう思います。


 クリスマスの朝は、何故だか少し白いような気がします。雪が降って
いるわけでもないのに・・。今朝、やっぱりそう思って、うちにはもう
来ないけれど、サンタクロースのそりが走るための特別の道が名残を
朝に残しているのかも・・なんてふと考えたりしていました。