撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

事件から思うこと

 あまり触れたくはないのだけれど、幼児虐待の事件。今一番
問題の争点になっているのは、児童相談所の対応・・。それも
もちろんある。しかしながら、この事件のニュース、わたしには
最初から引っ掛かっていることがひとつ。直接子供にかかわっている
女の人が「容疑者」として扱われるのは当然としても、いったい
父親はどうなっているの?最初から、女の次の扱い。この何日かは
女だけの名前が出てきて父親の名前や存在には触れられない。
 実の子供の存在を守るのは、親ではないの?それとも、責任よりも
子供を死亡させられた・・という被害者の部分もあるということ?
働いていて、側にいる時間が女に比べて少ないから?


 もしこれが、働いている母親が無職の男と暮らしていて、男が
子供の世話をせずに死なせたとしたらどんな扱いになるのだろう?
と、ちょっと考えてしまうのはおんなのひがめか?


 しかしながら・・子供を、自分で自分をまだ守ることの出来ない
弱い子供を守ることを何より一番に考えることが出来ているのか?
という、根元的な問題を決して忘れてはいけないと思っている。


 小さな子供が、いままさに井戸に落ちようとしているときには
どんな人も思わず「あっ!あぶない、いけない!」という心の動きが
あるのではないか?それが人間が本来持っているはずのものだ・・
というのが性善説だったよな・・。


 だが、思うだけでなく、助けに走らなければいけないんだ。いじめは
もちろんいじめる人が悪いのだけど、いじめているのを見過ごすこと
も、決して許してはいけないんだよ・・・そう言っていたことすら
少し昔のことのように感じられる。悪い人が増えたのではなく、
知らない人、気づかない人が増えているような気がする。押しつける
のではなく、当たり前のこととして、さりげなくよい行いというものを
伝えることが出来たら・・と思う。