撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ほんとうの嫁入り(芋たこなんきん)

 ひとつ前の朝ドラ「純情きらり」で、笛子が岡崎の家を
出るときに、今までこの家に守られていたのかもしれない
本当の嫁入りは今日なんやね・・と言っていたのを思い出した。


 呼んでみたかっただけ・・と孝子が町子を「おねえちゃん」と
よびとめる。みんなその微かな気配を感じている。これからだって
いつでも会えるのではあるけれど・・。健次郎さんも・・。その
女の気持ちを受け取って、男は覚悟をするのかも知れない。


 やっぱりお寿司でもとろうか?と気持ちをかえた町子は、自分が
この家族の娘でいられる時間をいとおしむようだった。ひとは
生きていく上でいくつもの顔を持つ。そして、相手が一番見たいと
思っている顔を見せるのが大人の優しさというものなんだろう。
 おじいちゃんが、ばあばばあちゃんのまえで、ひときわ無邪気で
やさしい顔を見せるのがとても素敵だ。孫に笑われたって鷹揚に
「あしたの天気はどうやろ?」なんてやっているのは魅力的!