撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

星の時計のLiddell

 昨日今日とかかって先ほど読み上げた。自分のなかに、この本からもらった
薄い想いが幾重にも重なっていたことに気づいた。読むたびに、新しい気持ち
で、引き込まれていく。


 どの登場人物もかなり特別で、自分になぞらえることは難しい。でも、
その想いだけは伝わっていく。そして、終盤、わたしの今めざしているものと
重なる言葉がでてくる。


 人間は・・・透きとおってゆく・・・
 美しい日々をかさねるごと
 優しいおもいをかさねるごと
 柔らかいまなざしをかさねるごと


 特別のものを生み出すことはできないかもしれないけど、それでも
純粋な気持ちで見つめていたいと思う。愛をこめて・・・。


 こんな大好きな本を繰り返し読むことは、大好きなもの、たとえば
ピアノ曲などを繰り返し弾くことに似ているかもしれない。分かって
いくことがうれしくて、新しい解釈を見つけてうれしくて、そして
やがて、その曲・本と一緒に過ごせるその時間そのものが愛しくなって
くるかもしれない・・・。