そして待つこと・達彦生還を嘆願(純情きらり)
拓司さんの残したノート山長覚書に、達彦が自分の言葉を
書き加えていた。
良い味噌を仕込むには
見守ること 待つこと
そして待つこと
ほんとに、味噌への愛情が感じられる。そして、達彦の
人となりも・・。最初は、クールな坊ちゃんだった達彦が、
音楽学校に行き、山長を継ぎ、桜子やみんなとふれあって
なんとも素敵な青年になった。桜子と見つめ合って、まなざしで
うなずいた達彦って、素敵だったよ〜っ!!!
達彦からの手紙を桜子に渡すキヨシ。達彦は重傷を負って
いたの?さすがの桜子も、(そしてわたしも)ショックです。
でも、でも、達彦さん死なないで!
傷ついた達彦、ひとり戦地に取り残される。戦友たちは、申し訳
なく思いながらも、奇跡でもいいから・・と生還を祈りながら
置いていくことしか出来なかった
ひとり、ぼんやりと考えて浮かぶのは、母のこと、そして、桜子の
こと、そして、桜子と自分をつなぐ音楽。ふと、懐かしい曲を口ずさむ。
それに気づく異国のひと。死にかけた日本兵など、と素通りしようと
したところ、自分たちも愛している音楽の断片が彼の唇からこぼれる
のに気づく。同じ人間だ!同じ音楽を愛する人間だ!と思い返し
彼を運び助ける・・・。
・・・なんて、どうでしょう?もちろん、もう生還に決まってるなら
どんなのでもいいよ。でも、もし万が一・・なんてことになってるなら、
わたしは許さないよ!断固として、「達彦さん、生きて帰ってきて!」
と嘆願します。そこんとこよろしく!