撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ふたつの世界(純情きらり)

 とおるを愛しいまなざしであやす冬吾。とおるがむずがるのを
ききながらも絵を描き続ける冬吾。その、抱き上げるまでに、一瞬
「・・・」と入るであろう感情。どれも冬吾である。


 だれにでもある、気持の切り替えではあるけれど、二つの世界を
行き来するほどの高い壁ができることもある・・のではないか?
没頭するものを持つものにおいて。


 先週、話に出てきた勇太郎が、登場した。「お国のために・・」は
時代背景特有のもので、置いておくとしても、冬吾だけでなく、姉笛子
のことを「自分がなくなっているよう・・」と言い当てたことに、彼の
聡明さを感じた。それに対する、笛子「冬吾さんは、天才。神様に選ばれた
ひと・・」やっぱり、わたし笛子と思考回路が似てるみたいです。


 何かをするとき、一生懸命になりすぎて、意地になってしまう笛子が
哀れです。見ていてつらいです。こういうことってあるよな。善と悪のみで
なく、全か無か、でもなく、しなやかになめらかに、二つの世界が
つながって欲しい・・と笛子を応援しています。