撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

美術館につづく道 


 熊本県立美術館は、熊本城の二の丸近くにありました。そのまま
のぼれば観光バスの止まる駐車場の向こうにすぐ建物があったようですが、
入る道を一本通り越して、ちょっぴり心配になったころ、裏向きの表示板で
その道を知ることができました。クスノキと桜の木と・・緑のあふれる木々
たちが両側で誘ってくれる道でした。端正な石垣に曲がり角を教えて
もらったら、その先に美術館の建物がみえました。視界がひらけたところを
眺めると、たくさんのひとたち。遠回りした自分がおかしかったけど、
今日のわたしのために用意してもらった特別の道のように思えました。