撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

高速バスでワープ

 久しぶりのひとりでの高速バス
 2時間ほどのちいさな旅
 見慣れているはずの風景もどこか違って見える
 飛んでいく飛行機を眺めながら
 今日のわたしはこれでもうドキドキ


 乗ったばかりのときは
 ぐずっていた子供の声が
 ふと気づいたときには
 ご機嫌のこえでうたっていた
・・あそぼ・・みんなであそぼ・・・
 しあわせな記憶のように
 うつらうつらしているわたしに
 かすかにきこえる


 降りるころには
 みあげる空に光があふれていた