撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

闇にうかぶ花

 記憶の底に咲く花
 闇の中に漂う甘い香り
 ひんやりとした光を放ちながら
 そこだけ温かい空気に満ちている


 手をのばしてもとどかないのに
 すぐそこにあるように浮かび上がる


 どうしてここに辿り着いたの?
 どうしてわたしをみつけたの?
 夢のなかで問いかける
 何度も 何度も・・・


 なつかしく
 せつなく
 胸をしめつける


 ・・・「星の時計のLiddell」(内田善美)に寄せて・・・