撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

パズル恋愛小説

その4・・だったかな?

二人でいると、違う時空に迷い込んだようになる。 時間さえ、ふつうの世界の進みかたとは違うのではないかと 思ってしまう。そして・・なにより私自身が、わたしの 知らない誰かになってしまう。ううん?知らないというのは ほんとは嘘だ。わたしは知ってい…

何となく書きたくなってその3

恋がうまくいっているときには、何も考えることなんかない。 愛しいと思いこんでいる人のことを想っているだけで、一日 なんかすぐ過ぎてしまう。囁かれた言葉をキャンディのように ころがしてみたり、触れられた肌にぬくもりを思い起こして いればいいだけ…

続いてないけどその2

朝、目覚めるとあの人のことを考える。カーテンを 開けるのと同じくらいごく自然に。机の上の写真立てを 手にとって、愛しい家族の写真にキスをして机の上に 戻すように、それくらいの間あの人のことを考える。その 想いが血管を通ってその日のわたしをあの…

その1 あのころのわたし

「上手くいく恋なんか恋じゃない」と唄っていたのはCharだった。 上手い言い方をするなと思ってた。上手くいかない片思いを 恋だと信じようとしていた頃だったから。 誰かとうまくいくときには、わりとスムーズにことがはこんでいく。 まるで、そうなること…