撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

朱夏から白秋へ

某ブログへお邪魔して
コメントを書きながら気がついた


夏の真ん中にはうんざりしていたのに
夏の後姿を淋しく思うなんて
この気持ちはなんなんだろう・・って思ってたけど
たぶん
私はどの季節も好きなんだ
どの季節にも美しいものが溢れていること
たくさん生きてきて知っているし
その季節の思い出もみんな愛しくなるほどに時を重ねてきたから


でも
いま、目の前の季節を楽しまなければ
愛してるとは言えない
夏を楽しむのにはすこしばかり条件を付けすぎてて
とても「夏が好き!」なんていうのはおこがましい自分だったから
そして
いくつか過ごしてきたとても忘れがたい夏に比べると
今年の夏は極めて平々凡々としていたから
思い出に浸ることすら悔しい気分もあったのかも・・


秋の気配がはっきりと形を顕し始めたここ数日
もう戻らない夏にごめんねって言いたくなる
その昔
こどもだったゆえにわからなかったこと
若かったゆえにゆるせなかったこと
その真っ只中にいたから見えなかったこと
優しくしてもらったのに返せなかった想い・・・
こともなげに傷つけてしまったこと・・
そんな心の奥深くのものを思い出したりして・・・


朱夏から白秋へ
しんと静まり返った空気の中で
ひとり立ってこころに耳を澄ませてみたい
もういちど
想いをあふれさせることはできるかしら?