言葉のちから
言葉は時に無力ではあるけれど
それでも
そのちからを信じたくなるときもある
無力だと思うときには
言葉の使い方がぞんざいになる
そしてどうかするとそれは悲しいものになる
精いっぱいの力を尽くして
相手の言葉を受け取ろうとしても
相手はただ吐き出したいだけで
やりとりする気がないと気づいたときにもまた悲しくなる
繰り返しそんなことにぶち当たりながらも
それでも言葉を愛したいと思う
できるなら
澄んだ空気のような
美味しい水のような
そんな言葉をつかいたい
特に人目をひかなくても
特にもてはやされなくても
そばにいて邪魔にならず
必要な時に手を伸ばしたくなるような
そんな自然で穏やかなものを目指したい
小賢しい駆け引きや
自分勝手な思惑などなしに
ただそのときにいちばん自然にでてくる想いを
素直にあらわせる
それだけのことさえできれば・・と
単純でいてすこしばかり難しいこともわかっている
そんなことを望んでいる