2012-07-15 流れ 雑 さらさらと流そう こころにひそむもの 身の内をめぐるもの 昨日の棘 淵にたまる澱 種を蒔き 木を育て 土を耕すとしても それは 今年の実りのためだけではなく ずっとつづく流れのためであることを こころのどこかに覚えておきたい ひとの生きる長さよりも はるか永久(とわ)を生きてきたもの その声を聴きながら その胸に抱かれながら 一瞬の夏を味わいながら 永遠の命のひとかけらであることを忘れず いまは ようやく晴れた この心地よい風にしばし吹かれていよう