撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

これからや(カーネーション)

安岡家に、八重子さんのところにパーマ機が届く
おばちゃんはまだあんな具合だけれど
八重子さんが笑えるようになったのがうれしかった
自分の好きなことができるってこと、
ちょっぴりだけ自分のわがままを通していられること
それだけでどんなに心を強く持てるか
ひとのわがままや都合もゆるしてあげていいやって思えるようになるか
自分を大切にしてこそひとにも優しく出来るって
そういうことなのかもしれないって思う


バトンタッチした姉妹はパワフル!
でも
ラジオがまた楽しい時間をくれるものになっているのが嬉しい


久しぶりに思い出された勝さんの存在
戦友が勝さんが最後まで大切にしてた家族との写真をもってきてくれて
戦地での家族想いでやっぱりいつも上機嫌に見えた彼の話をしていく


写真を背広に仕込んだのはだれかな?なんて思ってた
なんでもない関係なのに女の人が意地悪で入れた?
それとも
全く天然の勝さんが大した意識もなく入れ忘れてばれちゃった?
または
こんなのが遺品(っていうのは悲しい覚悟だな)から出てきたらそれこそ大変だから
わざと自分の身から引き離すために背広と一緒に送り返した?
出来ればばれないようにこっそり隠したつもりで・・(甘かったけど)
それとも
糸子が怒りとともに強く生きていけるようにわざと?(笑)
もしくは
仕事ばかりで自分のことなんか忘れてしまいそうな糸子に
憎まれてでもいいから覚えていてほしかった?・・・


糸子が
縁側で、火鉢の中に
あの勝と見知らぬ女性の写っていた写真をくべて燃やす
そっか、
どうしようもなくてずっとあのまま持っていたんだ
生きて帰ってくればあれを突き付けて一大事件が起こる予定だったんだからね
どんな姿で帰ってきても
きっと自分が元気にさせて
それから絞り上げちゃる!って言ってたんだもの
それが・・・
糸子の気持ちもあの写真も行き場を無くしてしまったんだものね


ずっと勝と一緒にいて
ずっと勝が一番大事にしていた写真が帰ってきて
あの上機嫌の笑顔が自分の隣にずっといてくれることを確信して・・・


すべてのことはもういいや
堪忍しちゃろって


傷つけられたことは自分が忘れれば消える
自分が許せばそれは単なる思い出になる
そして
愛されたことは
永遠に残ってくれるのだ
女は・・
愛した男のことは忘れても愛してくれた男のことは一生忘れない
勝さんは糸子とずっといるんだろう
紅いカーネーションのショールと一緒に・・・