撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

抱きしめる(カーネーション)

糸子が眠っている上から
「風邪はあたたかくしてるのが一番」とお布団を重ねるおばあちゃん
暑い・・・重い・・・とつぶやく糸子
ああ・・わかるわぁ・・とめちゃくちゃ嬉しくて笑えた


半分眠っている糸子の隣の部屋でのお母ちゃんと妹の会話
「好きなことするのは見てるほど楽なことではない」
「きちんと頑張ってるおねえちゃんはエライ」
わたしのこと分かってくれてる〜!えらいだって〜!と
嬉しくなって力が湧いてくる糸子ちゃん
お母ちゃんって、どこか天然で、妻としては妻というより子どもみたいなところあるけど
お母ちゃんとしては彼女の個性を出しつつ、しっかりお母さんしてるなあ・・と
でもって、そうか彼女が結婚した経緯もある意味普通を離れて好きなことしたんで
今でこそそれなりに落ち着いてるけど、けっこう色々あったんだろうなあ・・と
(親の決めたとおりの結婚をしたのとは違った苦労はもちろん今満載だろうしね・笑)
それでも好きなことをした・・って言えるのならそれは潔いな


勉強かぁ〜!今初めて聞いたような顔・・の下りは笑った笑った
それでも親の言葉、まだ早く届いたうちのような気がする
熱を出す・・って大変だけど、それはそれでいいきっかけ
またそれくらい、環境激変、でもって彼女なりに精いっぱいのあっぷあっぷで
毎日頑張って過ごしてきたからこそそういう次に向かう出来事が起こったんだろうな


再び職場に戻ってからの糸子はすべてが新鮮で
仕事ひとつひとつに意味があること、がわかるということは
どんなふうに仕事をすればいいかが、よくわかって、それが充実するということで
ということは大好きなもの、目標に近づくのにも加速度がついてきて
「えっ?大将にもう言われたんか?
 (自分は)1年かかったのに・・2カ月でか?」と(笑)
「夜はミシン遊んでるで」「誰とですか?」は笑ったけど、いや笑うというより
「夜はミシン遊んでくれるぞ」という意味に聞こえてしまったかも(笑)


最後の場面
糸子がミシンに愛おしそうに指を伸ばすところから
両手でミシンを抱きしめて頬を寄せるところ
ああ・・なんて色っぽいのだろう
いえ、変な意味ではなく、大事なもの、大好きなもの、大切にしたいもの
そんなものに触るときの緊張と嬉しさと愛おしさと
そんな想いが溢れ出ていて涙があふれて止まらなかった


自分の着物の袂を布押さえに挟み込んでその感触を確かめるあたりも・・
ミシンに話しかける言葉も・・・


夜に、ひとりで、初めてで・・
って、ちょっとドキドキしたりして
変な失敗やしょぼい事件など起こらなくてよかった!という点でも安心して好感
あんなに恋するように大好きなミシンでくだらない失敗なんかしないよね(笑)