撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ジャパン対オールブラックス

ふう!
80分の試合、一気に観ました
単純に言って楽しかった
フランス戦よりもずっと気持ちが繋がってた気がする
(一回ちょっと気が薄くなってた時間帯があったけどね)
何より最後の最後までもうワントライ!と攻め続けてたのが嬉しかった
もちろん、ツボにハマった時のオールブラックスの強さは手がつけられなくて
敵とか負けてるとか関係なしに「お見事〜!」「かっこい〜い!」
と、思っちゃうこともしばしば
でもジャパンの選手も昔みたいに脆弱ではないと思えた
充分個々のレベルは上がってるし体格だってまずまず


じゃあ、何が弱いの?なんでこれだけの差がつくの?って思うと
難波さん(声のみ出演)が言ってた「基本的なプレイ」なんじゃないかって思っちゃう
(事実、しっかりミスなくやればあと2回くらいトライチャンスに繋げる盛り上がりがあったような・・)
基本的なランとかパスとかそういうものをいつどんなときにでも
自分の思う通りに自由自在に使える技術なんだろうけれど
その自分の思う通り・・っていうことの内容自体がまだまだなのかも・・
リーチがあれだけ動けてたならみんなまだまだ動けてたはずだという誰かの言葉があったようだが
動くには先が見えたり、想像できたり、自分なりの考えがないとできない
松尾には見えてるんだろうな・・そしてきっと昔から見えていたんだろう


NZの選手が走りながらボールを面白いように繋げていくのがとても魅力的だった
(もちろん試合が優勢だからというのもあるけど
日和佐とリーチはとっても素敵だった
最初から最後まで自分のやるべきことをキラキラ輝きながらやってくれていた
大野と小野澤はしぶいよね
これまた自分のやるべきことが分かっているという風情でそこにいてくれた
あとなんともどうしようと哀しげな表情に見えた選手たちは
これからもっともっとラグビーの楽しさをあじわうべきなんじゃないかと思った
仕事以上の仕事ができるようになるために・・・
そう・・言われた仕事を完璧にこなせるだけでは世界のレベルなんかに追いつかない
いや、それ以上に面白いラグビーなんかにはならないんだろう
ラグビーだけでなく、すべての世界においてもそうであるように・・・


NZのラグビーが楽しいのは強いからではなく上手いからだ
そしてその上手さをつかって創造的なことをしてくれているからだ
何をやってくれるのだろう?
どんなことを見せてくれるのだろう?
と、ワクワクする



2019に向かって日本にもそんなラグビーが増えるといいな
東と桐蔭のラグビーはそれに最も近い気がした
きっと高校、大学で、そんなチームがでてくると思う
ジャパンだって内部で競争するだけじゃなくて
もっと広い意味のジャパンのチームを作って
その中で、日本最高の技術をつかった日本最大に面白いラグビーを試してみればいいと思う



今日の試合はそんなジャパンになる可能性だってあるよってのがほの見えるという意味で
とてもいい試合だったと思う(逆に言えばなにが足りないのか思い知らされたってことで)
うん
日本のラグビーを変えてくれるひとたちは確実に育っている
もちろん、それはラグビーが大好きで
どんなに厳しい練習でも楽しみに変えられるくらいのハートを持った
タフな面々なのだろうな・・とは思うけれど・・・
そんなひとたちが「ラグビーは楽しいよ!」って思ったまま
もっともっとそんな仲間を広げて
でもって昔から今までのそういうプレイの分かるひとたちと連携しながら
日本のラグビーのどんなところを生かすべきか
世界のラグビーのどんなことを取り入れるべきか
これからの課題は山積みだろうけれど前に進んでほしいなと思う


あの幻のトライ・・・いまはまだ幻だったけどきっと未来に繋がる気がする・・・