撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

今を生きる輝き

今日、一人になって昨日のラグビーの試合を見なおす
家族と一緒に観ていていた時とは違うところが胸に迫る
(どうも色々あって集中できなかったり見逃していたりする)


伏見工業キャプテンが「ここだ!」と踏みとどまろうとするところ
絶対守り切る!という覚悟のこもったタックルその面差し
桐蔭学園が最後ゴールキックを相手が決めれば・・という場面で
膝をついてうずくまりそうになるスクラムハーフの選手を
ジャージを掴んで立ちあがらせたチームメイトの力強い手
勝って涙する桐蔭の選手
ノーサイド・・相手チームの選手にありがとうと繰り返す選手


ドラマは作るものではなく
生まれるもの感じ取るもの
大人は何もせず、何も心配しなくていい
ただ見守るだけ
ただ信じるだけ


子どものために何かをしてやるなどという考えは傲慢なことで
ただ自分のするべき仕事を誠実に確実にやっていけばいいのだ
親として・・・
コーチとして・・・
監督として・・・
そしてレフェリーとして・・・
自分の余計な先入観や思惑を捨てて
今から起こることを今を生きている同じ人間として
その時間に立ち会えることに感謝しつつ
ただひたむきに生きていくだけなのだ


高校生にとっては二度とこないこの時間
それは大人にとっては羨ましくて仕方のない時間なのかもしれないけれど
それを羨んでいる限りは彼らのその時間を超える時間を持つことはできない
どんな人間にとっても
本当は同じに二度と来ない大切なこの時なのだから・・・


だからこそ
今年は今年の花園を純粋に楽しもうと思う
誰とくらべることも
どの年と比べることもなしに
この今を生きる彼らの輝きを存分に浴びようと思う