撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

言葉のニュアンス

人から聞いた話の中で・・


とある殿方(60前後の方)
電車で座っているとうら若き女性に声をかけられた
「ここ大丈夫ですか?」
こちら空いてますか?とかよろしいですか?とかでなく
なんとも今まで聞いたことのない質問の仕方だったので
一瞬、なんて返事していいかわかんなかったと
知人に話すと、「隣に座るとアブナイオーラがでてたんじゃないか?」
とからかわれた・・と笑わせてくださっていたけれど・・・


まあ・・わたしが隣に座っても差し支えありませんでしょうか?
ほどの意味で丁寧に言ったつもりが語彙不足で相手には伝わら
なかったんでしょうねえ・・・


なんとなく20数年前の母の言葉を思い出す
大学時代、サークルの友人が用事でやってきて私の部屋で数十分話して・・
その男の子が帰るときに母が「何事もございませんでしたね」と笑った
はあ・・とかなんとか会話にならずにお邪魔しました・・と帰ったのだけれど


母が「あっ!まさか誤解されてないよね!」と言いだす
特別なおもてなしもしませんで、なにもありませんで失礼しました
とでもいう意味の母の言葉だったのだけれど、
「あなた、念のため聞くけど、うちの娘になにもしてないよねえ!?」
ってとられたんじゃないかと心配している母
いやあ・・そこまではないと思うよ、それより、さっきの言葉がどういう意味か
ごあいさつとしてどういう言葉を返せばいいかわかんなかったんじゃない?
と言いながら、当の私も実はそのときそんな言い方があるんだ・・と知った
言い方だったのでした


日本語って難しい
昔は若い人が昔からの言い方を知らないで恥ずかしい・・って思ったものだけど
今は新しい言い方があらわれて、ついていけないって、ますます言葉が
通じない、難しいものになっているような気がする


でもまあ・・言葉って気持ちがあってのもの
誰かと言葉で分かりあおうと思ったら、まずはそのひとをうけいれようと
そんな柔らかい心で接するべきなんだろうな・・・