撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

奇跡を計算して起こす(てっぱん)

なぁんも変わらん


みんなあかりのことを家族のことをそういう
何にも変わらない毎日など本当はない
何にも変わらないひとのこころなど本当はない
特に若いうちや、いろいろなことが起こる時期は
毎日ぶれてぶれて、渦巻く心をなんとかなだめながら過ごしてる
戻るべきところにもどるということだけが「変わらない」というだけで・・


船の台座の鉄板を作りながらお父ちゃんがいう
こんな鉄の塊が浮くために奇跡を計算して起こすのだと


家族が仲良く過ごしている時間など
船が揺れずに浮かんでいるほどの時間かもしれない
揺れてゆられてひっくりそうになりながら
でも前に進んでいるからこそそんなことは忘れつつ
なんとか過ごしているのかもしれない
それは血が繋がっていようといまいと
奇跡に近い出来事なのかもしれない


言わんでもいいこと聞かんでもいいこと・・かもしれないけれど
いつかは、言っておきたいこと、聞いておきたいこと


奇跡はただ起きるのではない
綿密な計算の上に
ひとびとの強い想いの上に起こるのだ
だからこそ
奇跡という名前はもしつかなかったとしても
その幸せは愛と希望に満ち溢れているのだと思う