撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

天麩羅と電話(ゲゲゲの女房)

今週の何がつらかったってたかしさんが亡くなったこと


悲しい別れを済ませて家へ帰ってきた布美枝をまっていたものが
温かかったのが救われた


母を気遣う藍子ちゃん
撫で撫でしてくれる喜子ちゃん
(撫で撫ではツボだあ・・)
布美枝の気持ちを察してくれるイカルとイトツ


普段はなにがあってもやりすごせるけれど
こんな心が傷ついて弱っているときだけは
どうかこれ以上傷つくことが起きませんように・・と祈る


だから
イカルの、哀しさを想いやってくれる心は嬉しい
疲れただろう・・と夕食を食べていきなさいと言ってくれることも
秘伝はまだ教えられんと、洒落た物言いで自分がするというイトツも
まかせときゃいいと口添えしてくれるイカルも・・・


この間はなんだか奥さんの尻に敷かれているように見えて
そのうち浮気相手にでもつくってやるんじゃないかと思えた
その同じイトツの天麩羅が
家族を思いやる場面になっている


そして
この間はこどもの微笑ましい電話ごっこだった
喜子ちゃんのたかしおじちゃんへの呼びかけが
もう帰らないひとをいっそう恋しくする優しいけれど悲しい場面になっている


生と死は隣り合わせ
涙と頬笑みもほんの裏表のよう
なにげなく当たり前に生きている私たちの世界は
そんなものでできている、時に残酷でこの上なく愛しいものなのだろう