2010-08-26 もうすぐ九月 雑 夏の名残り 暮れなずむ空 まだ肌にまとわりつく暑さ それでも ぷいと横向く女のような 不意に涼しい風 あんなに 夏に焦がれていたのに 今は秋を待ち設けている 季節が人と違うのは 必ずまた来ると言えること ただ ひとだけが 二度と同じ時を過ごせないだけ 新しい季節を恋うることができるうちは きっと新しい時に気付くことができるだろう