2010-08-02 思い出 恋ゴコロ たとえば音の出なくなったオルガン 日に晒された古いピアノ ギターのネックに下げられたマスコット 一輪活けられた窓辺の花 たとえばふたりで見上げた花火 ずっと歩き続けた夜の街 夜明けに走らせた二人乗りの自転車 闇に響く波の音 寄せては返す波のように 思い出は次から次へと浮かんでは消える 心の中にいったいどれだけの記憶を持つのか 忘れていた笑顔も笑い声さえもよみがえる いつもいつの日も 何かに想いを寄せることができるということは なんて幸せなことなんだろう その幸せはきっと明日への力をくれる・・・