ひと区切り
時折
部屋の大掃除が必要なように
心の中身も大掃除が必要な時があるのだろう
自分の心の中身を全部引っ張り出して
本当に悩んでいることはなんなのか
本当に言いたいことはなんなのか
本当に必要なことはなんなのか
それでも捨てきれないことはなんなのか
たとえそれがまたそのまま心の中に戻すことになったとしても
ときどき風に晒して、陽にあてて、
埃をかぶったぬいぐるみだとしてもよしよししてやって
きれいに座らせてやることが必要な時もあるのだろう
まっさらの心になんかもうなれやしない
つるつるのこころになんかいまさら戻れやしない
それでも
涙のしみ込んだ目じりのしわも
硬くこわばったかかとやひじも
みんなわたしの体の一部なのと同じように
傷つきやすいくせにしぶといこの心だってわたしのものに違いがないのです
できもしないことをひとり決心しては
だれにも見せることができずに涙を流している・・・