撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

願い

あなたの手のひらに頭を埋めて
はらはらと涙を流したいのです
わたしの髪の毛があなたの指の間から
さらさらとこぼれおちることでしょう
そうして冷たい空気を含んだ髪の毛が
ゆっくりと暖かい空気に包まれて
あなたのぬくもりがわたしに伝わるころには
わたしは顔をあげてあなたを見つめます


わたしの願いは
このぬくもりだったのです
ただあなたのぬくもりを
わたしに感じること
それをずっと待っていたのです