撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

イブに・・・

 クリスマスだからというわけではないけれど、なんだかやさしい気分でいる。気持ちの持ち方ひとつで、世界はつまらなくも輝かしくもなると感じる。


 どうぞ、ずっと、こんな柔らかな気持ちでいられますように・・・。素直に、好きなひとに好きだと言えて、世界中のひとびとが幸せでありますように、と祈れる自分でありますように・・・。


 こんな日は、何気ないことが胸に響いてなんとなく涙ぐんでしまう。そして、そんな自分に微笑んでしまって、たまには泣いてもいいじゃない?と思ってしまう。


 きっと・・・サンタクロースがいると信じさせてもらった子供は、大人になってもどこかでクリスマスイブには奇跡がおこるのだと思っているのかもしれない。


 奇跡は特別なことでなくてもいい。ただ・・願っているささやかな幸せが、暖かな笑顔とともに傍らにいてくれるだけでいい。それはささやかなようで、有難いことだと、大人になった今は知っているから・・・。