撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

嫁には秘密

 な〜まいきになってきている息子を前に、昨日の夜、突如思い出したこと。そうそう、次男が生まれた時に、長男は初めて私と離れるという体験をしたわけで、もうそのときのことは強烈!


 毎日、面会時間になると、「ママのところへいく」と宣言する長男を連れておじいちゃん(私の父)が自宅からバス停3つばかりの産婦人科まで連れてくる。で、それからずっとわたしと一緒。いったい何をして遊んでいたのかは記憶にない・・。たぶん、本を読んだり、お話したり、お昼寝したりだとは思うけれど・・。


 で、ダンナが会社から帰ってから、車で迎えにくる。ときには食事(お弁当かなんか)持ち込みで一緒に食べたりして、面会時間ぎりぎりまで。で、またね、またね・・と涙を浮かべながら、手を振りながら帰っていく。


 で、・・まだ続くんかい!?・・・帰ってお風呂に入った彼から(もちろん長男・ダンナではない)電話がかかってくる。(産婦人科の設備がよくって、電話は部屋に直通でかけられたもので・・)それからしばしお話をして、じゃあね・・明日ね・・おやすみなさい・・って。


 いやあ・・・わたしの生涯でいちばんストレートに熱愛してもらった経験かもしれないなあ・・。ダンナははっきりいって「信じられん!つきあいきれん!」とあきれておりましたが。


 もはや、そんなことを言ったら本人から「うそ!信じられん!そんなことしてない!」と言われそうなので、内容は言わなかったけど、次男が生まれたときのこと覚えてる?毎日病院にきてたこと・・というと、「○○(次男の名前)やら見に行かんし!」だと。そうやねえ・・べつに○○見に行ってたわけじゃないよねえ・・と夫婦で思い出し笑いをしてしまった。


 今になってみると、あの一週間があったから長男には格別の想いがあるのかしらとも思う。いや、半分私自身も忘れていた一週間の出来事ではあったけれど、これを思い出しさえすれば、生意気も、愛想なしも、やがて手を離れていってもなんだか許せるかな・・と思う。これは面と向かって話してしまうと魔法が消えてしまう、親だけに許される素敵な夢物語の記憶。思い出話をするときにも絶対嫁には秘密にするだろうと思う(聞かされた嫁はなにも楽しくないことも十分想像できるしね・笑)。


おまけ
 なんで、こんな話になったのかね?昨日は?と、ダンナに尋ねると、自分(ダンナ)は病院じゃなくて、産婆さんが来て自宅だったって話してたからって・・なんで、そんな話したのかな?って聞くと、「今度の金曜日が僕の誕生日だから!」って・・・スミマセン・・・さりげなく話題をふったダンナの意図をまるっきりスルーして別の話をして、しかも、もとの話題をまるっきり忘れておりました・・・(笑)。