撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

息子・男の子

 昨日のラグビー練習帰り、きついからこのまま車の中で休んでる、買い物してていいよ、という次男。今日はまたひときわ寒かったものね。観てるだけでも疲れたよ。買い物を済ませて家に帰りつく頃には日が暮れて月が輝き始める。信号待ちをしていたら、前方に細い細い三日月が鮮やかな光を放って上っているのが見える。あらぁ・・と嘆息を漏らしそうになったそのとき、まるでその同じタイミングで、次男が「三日月やん!」とつぶやく。なんだか同じ数時間を過ごすと視線まで同じになるほどの心になるのかしら?と、微笑んでしまう。


 ・・・なのに、今日はその次男体調不良につき、ひとりラグビーの練習に行く羽目に陥った母・・学年役員はつらいよ。車のエンジンをかけると同時にカーステレオから流れ始めたクイーンの曲。こんな寒い朝にはなかなかつかないのがこのところの普通なのに、次男がいない日に限って彼が聴こうといれていた曲が流れるのが笑えた。はいはい、今日はこの曲をお供にグラウンドにでかけることにしましょう。


 あまりに寒いグラウンド。仕事もたいしてないし(何か起これば保護者に連絡をとったりもするけれど、何もないことを確認するのが仕事のようなもので・・)周りの保護者と世間話をして、グラウンド周りをウォーキングして、同じく暇そうにしている整骨院のお兄ちゃんをからかって(彼女ができない理由を徹底検証)・・練習時間終了。


 帰りはレベルファイブスタジアムに福大VS慶応の試合を見に行く親子を乗せてドライブ。送り届けてもらうお礼に・・とお昼ご飯を御馳走になってほっこり温まる。我が子の先輩である、青年ふたりは、NZでラグビーに勉学に活躍中。U18に選ばれたとのことで、「おめでとう!」というと、「ありがとうございます!」と礼儀正しく返事をしたあとに「・・・なんかうれしい・・」ってつぶやいてたのがすごく可愛かったなあ。
 ラグビーワールドカップ2011は近いぞ!ってなんの魂胆があるのやら(笑)。


 夜は久しぶりに長男がゆっくりしていたので、戯れに・・というかダメもとで「ちょっと肩もんでくれない?」と頼んでみると、めずらしく動いてくれた。彼は勘がいいのかなかなか上手い。黙っていると今までで一番長くもんでくれてたような・・。少しは親のありがたみが分かってきてか親の肩こりのひどさが理解できたか・・(笑)。
 

 女の子は女の子で楽しみがあるだろうけれど、幸か不幸か我が家は息子ふたり。どうしても関わりがあるのも男の子が多い。まあ・・息子はもちろんのこと、身の周りにいる男の子たちも、可愛いもの。さてさて、この子たちもいずれは大切なパートナーができて、母やおばちゃんの相手をするひまなどなくなるのではあろうけれど、どうぞ、自分を大切にするように女性のことも大切にできる紳士になってくれますように。そして、もちろん、彼らのことを大切に思ってくれる女の子を選ぶ目を持ってくれますように・・。余計なお世話・・と思いつつ、可愛い彼らが可愛げのある男に成長できるように(田辺聖子さん曰く、最上の男は可愛げのある男)ひそかに願っているのである。