撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

少し離れて・・(ウェルかめ)

 久しぶりに観た。ドラマ冒頭の導入説明を聞くと、今日初めて観てもなんの問題もなさそうな親切さ。


 最初に出てきたときに、好意的に考えて斬新なキャラだった編集長は、なんだかその場その場で言うだけ番長のような雰囲気で、人間って余裕がない時にはこういう人格になってしまうよね〜・・って思い当たるところもあって(朝から提出物を忘れている息子にカバンの中身だしなさ〜い!!ともう少しで雷落としそうだった)、♪わたしはなんだか胸が痛いで〜す。


 そんな編集長をフォローする副編も、素面ではいられない?

 
 なんやかやで落ち込む波美。そして謎の(私的意見)イラストレーターのところにいくと、優しい言葉と穏やかな語り口。う〜ん・・・あの今日の急に冷たくなったような編集長に戸惑ってしまって落ち込んでいる状態だったら、こんな人にでもやさしくされたらホロっといっちゃうかも・・と波美に共感。しかしながら、そのあとの長台詞で、一気に現実に引き戻されて、あはは!よかった、わたしはそこまで大変な勘違いを起こすことはなさそうだわ!と、ひとり安心して爆笑してしまった。


 今日の名セリフは(演技ではなく言葉として)「成長に追いついていっていない」


そっか〜・・・こんなにいろんなブログやらなんやらで考察されてしまって、朝ドラの視聴者の一部は、飛躍的にその鑑賞眼が成長してしまってるのではないかしら?
 もしくは、脚本家は、現代に即した人物設定(自分中心で、周りの人のことを一切考えないように見える極めて個性的なキャラクター)と、物語のスピード感(説明やワープを多用していきなり進んでいく物語)というものを取り入れた最新型の作品を執筆中で、その斬新さに一部の視聴者はついていけてないってか?


 なんだかドラマそのものよりもその周辺が盛り上がっている今回の「ウェルかめ」という朝ドラ・・。まるで、内容はたいしてなくて、出演者のキャラやら、内輪受けというか、楽屋オチで、盛り上がっている最近のテレビ番組の趣きがあるような気もします。もしくは・・そういうのでばっかり好きで観てた人が、慌ててここ10年ばかしの朝ドラを観て勉強して書いたお話みたい・・とか思ったりしてね。


 今日一番光ってたのは、最後に登場した時の弥生ちゃん。なんやかやとしがらみのある人々とは一線を画して摩耗させられてないかのように・・もしくは、たとえどんな状況であろうとも与えられたチャンスはきちんとものにしようと決心したかのように、とてもフレッシュでした。人間、見た目じゃなくて中身・・とよくいうけど、中身が輝いていて、一生懸命だと、それが見た目にだってあらわれてくるんだよね。だって、観てわかんないことは観るだけのひとには残念ながら伝わらないんだからね。