撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

SCANDAL

 生きていかなければならない。生まれたからにはその身になにが
起ころうとも生きていかなければならない。


 閉じた扉の向こう側に何を閉じ込めようと・・・
 

 悪ぶった顔の向こう側に哀しい表情が透けて見える。かくあるべし
と、作った笑顔の奥に崩れそうな心が見える。あるのままで生きていく
ことができればいいのに・・。


 ほどけ始めた人間関係に、隠された素顔がほの見えだす。そんな中
一番妖しくて一番目がはなせないのが、加藤虎ノ介演じる、久木田の
ような気がするのよね・・・。


 鈴木京香さんは、どこかコミカルな味の演技がとても魅力的。桃井
かおりさんの、哀しみをかくしながら耐えきれずに絞り出されるその
存在感がたまらない。夫婦の中で・・こんなこと言いたいわけではない
のに、その場の流れで言ってしまうどうでもいいセリフって、その
隠した想いが切なくて哀しいよな・・なんて思う。