撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

巡り合わせ・・もしくは流れ

 9月にジョイントコンサートを無事開催した彼の、いつもの店に
飲みに行ってきた。話題はもっぱらそのこと。きっかけは自分の働きか
けであったのだけれど、あんなに大きな、いろいろな人が関わるものに
なることは、とうてい自分一人ではできなかったし、予想もしていなか
った・・と。 


 全然、規模はちがうのだけれど、私が仕事を始めたのもある意味そう
いうところがあった。確かに自分で望んだのだけれど、いつの間にか
やらざるを得なくなってきてたのよね・・というと、全くそのとおり!
と。
 大人になってから、自分がやりたい!と思っただけでできることなん
かそうそうあるものじゃない、いつも、どこかで誰かが助けてくれて
いたり、後押ししていてくれたりするような気がする、時にはなにもの
かに守られているような気がすることさえ・・・。
 逆に、うまくいかない時には、まだ時期が来ていないのだろうな・・
と思ったりもする。PTAの役員ひとつとっても、どうしても断れないと
き、覚悟を決めなきゃいけないときと、今年はスルーしてもいいな・・
と見守っていられるときとあったもの。


 何か同じことを考えているひととは、どこかで出会う。そして、
どこか気になって何度も何度も繰り返し巡り会う。大事なことを確認
するかのように・・。お互いの気持ちを確かめ合うかのように・・。
 

今の私はやはり、このブログでも時折書くように、大きく言えば、平和
具体的には話し合い、認め合うことができること、その根っこには
愛されていることを感じること、愛することを怖れぬこと、そんなこと
を伝えられれば・・と考えている。


 現在のキーワードは「世界同時」だ!と言った友人がいた。多発テロ
経済不安、株価暴落、・・なんだか恐ろしいことばかり。ネットを通じ
ての情報は、同時に漠然とした不安まで世界に伝えるのだろう。もちろ
ん、不安材料は多い。


 しかしながら、生きていくことは漠然とした不安ではなく、実感の
ある、ぬくもりであるはずだ。ただ、不安はひとりでも増幅させられる
けれど、ぬくもりは一歩進んでひとと交わらなければ得られない。


 世界同時に、もし、そのちいさなな一歩を踏み出す勇気さえ持てれ
ば、不安ではなく安心、疑いではなく愛情が持てるのではないか?


 いつかそんな温かい流れが世界中に流れるように、ほんのささやかな
がら、愛情を持って人と話したり、愛情を信じて文章を書いたりしてい
きたいと思うのでした。