撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

満月

 昨日は仕事上で、研修というか見学。大先輩の仕事ぶりを見せていた
だく。2件。特別なことは何もしてないのよ・・とおっしゃるその人
そのものが特別な存在。しかしながら、おそらく本当に、なにか特別な
ことをしてきたというわけではなく、一つ一つを丁寧に誠実に受け止め
ることの積み重ねがそうなってきたのだろうと思われる。もうお一方も
しかり。どれだけ真剣に目の前のひとと、事柄と向き合うか・・その
深さがこれだけの存在感になっているのだと思う。


 胸が熱くなる。


 私に何ができるのだろうか・・と悩んでしまって立ち尽くしていた
数週間前。とりあえず、目の前の仕事を片付けていくしかないと思い
直したここ2週間。そうだ・・まずはそれしかない。ただ、こなすので
はなく、きちんと向き合いたい。すべてが無理だからといって何も
しないのではなく、たとえ一つでも心を込めて・・・。


 仕事帰りの空に大きな満月が浮かんでいた。なんて近くて、なんて
大きな・・やさしい色の満月!なんだか見守られているような気がし
た。昼間、久しぶりに聴いた「ゆりかごのうた」がもういちど耳元に
きこえてくるような、そんな安らかな気持ちになれた。