撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

渇望

すぐ近くにあるような
ぜったい届かないような
そんなあなたの腕に
私の腕をからませたくて・・


ひんやり冷たいような
ほんのり温かいような
そんな記憶をたどりながら
引き寄せられる指先


きっと溢れてしまうだろう
涙が
想いが
閉じ込めた思い出が・・・


ふと触れた手の甲にぬくもりを感じても
手のひらを伸ばしてつかむことはできない