撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

笑う余裕

 ばたばたと家の用事を済ませる。買い物に出るのに車を出しながら
バッグにはいっていたガムをめずらしく口にした。ふと見た包み紙に
ひとこと


「気分ゆったり おだやかミント」


 ぷぷぷっと笑ってしまった。あら、このごろの私ってスイッチはいる
と「芋たこなんきん」の町子さん・・じゃなかった先生の言うところの
「赤目釣って」る状態だわ。そうじゃないとまるっきり力抜けてるしね
・・ほんとにちょうどいい加減というのは難しい。


 とりあえず笑えないとだめだな・・。それくらいの余裕は必要なんだ
ろうと思う。人に甘える甘え方は、素直にゴロにゃんできたらいい。
こわばってひねくれて突っついたらぷんと怒るなんて余裕のない証拠
だ。人からされたら分かるくせに、自分でやってるのが恥ずかしい。
 そして、ああ、あれはわたしに甘えてたんだ・・と今頃わかるひとの
甘え方もあったりして、まあ、考えることもいろいろ・・。


 一人の時間も大切なのかもしれない。ひとりで耐えて、そしてまた
人恋しくなったら、笑顔をきちんと作れることを確かめてから顔を
あげて始めるとしよう。