撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

修正する能力

オリンピックの解説をきいてたら、この選手の素晴らしいところは
本番に入ってからでも修正する能力がある・・という言葉が聞こえて
きた。かたや、日本柔道を変えなければいけない・・というつぶやき。


 語るのはだれにでもできるが実行するのは並大抵のことではないこと
は想像に難くない。そうだけれど・・・。


 修正するということはきちんと現状が見えているということ。自分の
やるべきことが確立されているということ。今をまわしていくことと
ともにそのスピードを変えたり止めたり方向をかえたりという制御が
可能だということ。


 なにより、いまやっていることを変えることを恐れないこと・・と
いうことはいまやっていることが今だけでなく次に・・未来にどう
つながっていくべきかどう発展させるべきか、いつも自覚していると
いうこと。その一方で、考えるだけでなく、いまやっていることも
数限りない試行錯誤のなかから一番いいやりかたをいつも選び取りな
がらここまで進んできたんだろうなあ・・。日頃やってないことを
大舞台でやれるはずなどないんだから!


日常生活のなかでもそんな場面はある。自分のことでも、スポーツの
試合などでも・・。問題は、やるひと自身がわかっていないとその場で
の修正はむずかしいということ。わかっているだけではなくてできる
ようになっていなければ・・・。


 動かし始めるのは大きな力がいる。動き始めれば何とかなる。しかし
本当に大変なのはそれからで、修正すること、時にはとめることには
とてつもない力がいる。絶えず考えながら動くこと、絶えず修正しな
がら前進すること、それは一番こまやかな精神と地道な努力を必要と
することだろう。しかしながら、それができるひとが、より高いものを
求めることができるひとなのだろうと、あらためて思う。